トリマーを10年以上やって気付いたこと

私は犬が好き。

散歩してる子いればすぐに気付いて目で追ってしまうし、どこかに出かけても犬関連のお店やグッズがあればすぐに反応してしまう。

周りから見ればそんな私がトリマーの仕事をしてると聞けばきっと天職だねって感じると思う。

私も最初はそう思っていた。

でもトリミングをしてると苦しい、しんどいと感じることが多い。

前にもブログに書いてますね。(トリマーをいつまで続けるか問題)

相変わらずしんどい。

特に最近あることがきっかけで温度差を感じて余計にしんどくて仕方がない。

今までのトリマー生活全てがそうだったかというともちろん違う。

もし、そうならそれを10年以上やってる私はとんでもないドMになる(笑)

カットがうまくいったと思った日は達成感があったし、お客様にカットしてもらえてよかったと言われたらそれはとても嬉しかった。

快適に過ごせるようになってその子のためになることをやってあげられてよかったと感じることもあった。

じゃあ苦しい、しんどいと感じる時は?

とても嫌がってる、怒ってる子にここまでやらなければいけないの?と思いながらトリミングすること。

いい子にやらせてくれる子なんて特に。

やらせてくれるからこそトリマーももう少しそろえようとなりがちで時間が経つ。

ミリ単位までまん丸にしないとダメ?

それはこの子が望んでる?

今日はここまでにしようって言ってあげたい。

ミリ単位までそろえるよりもその分、お迎え来るまで遊んで楽しく過ごしてほしい。

トリミング頑張ったんだからもうそんなに細かいところまで頑張らせるより早く安心する家に帰してあげたい。

自分の技術が足りないから…もっと早くカットができれば…。

昔よりもカットはできるようになった。

なってもさらにできるようにならないとー。

上を見たらキリがない。

技術職に終わりはない。

でもなかなかできない。

苦しい。しんどい。できない。

そんな時、USJの経営をV字回復させたことで有名な盛岡毅さんがテレビに出てた時の動画をたまたま見て気付いたことがあります。

番組のテーマは『自分の強みの見つけ方』。

森岡さんいはく自分の強みは、

『好きだな』『やってて楽しいな』と思う行為 動詞の中にヒントがある

これは名詞ではなくて動詞で考えることが大事らしい。

私に置き換えると、

× 犬が好き→名詞

◎ 犬を○○することが好き→動詞

そういうことかも?と感じたのが

犬が好きでトリマーになったけど、犬をトリミングすることが好きとは違うのかなって。

まさに名詞で考えて動詞で考えてなかった。

かわいくなるためにのトリミングもいいけどそれよりも犬のために、犬が犬らしく、暮らしやすくなるためのトリミングの方が私の中では優先度が高い。

リボンを付けたり洋服を着ているぽーたんももちろん好き。

でもぬいぐるみのように室内できれいに過ごすよりも外で穴を掘って泥んこになってもらいたい。

以前から感じてたしんどいという気持ちがより具体的に言語化できて自分の中で何がしんどくて、何をしたいのかが確信に変わった。

こんなこと書いてたら上手なトリマーさんから技術がないだけじゃん、かわいくて犬のためになるトリミングできるわーって言われるかもしれないけど、きっと私は技術がついてもミリ単位までそろえることより早くトリミングを終わらせてお迎えまで楽しく遊んで過ごす時間を増やす方に使うと思う。

自分の強みを見つけるまで考えがまとまってないけど、今まで漠然としてた気持ちの答えが見つかったような気がする。

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