人も動物も医療技術が進んで昔よりも長生きできるようになりました。
2022年の日本人の平均寿命は男性が81.49歳。女性は87.60歳です。
※厚生労働省ホームページより
計算すると全体の平均寿命は84.55歳です。
2022年の日本の犬の平均寿命は14.1歳です。
※アニコム家庭どうぶつ白書2022より
ちなみに犬の寿命のギネス記録はポルトガルに住んでる子で31歳だそうです!!
すごいですよね(゜o゜)
しかも現在も記録更新中なのでこのまま元気に来年32歳になってほしいです。
寿命が延びて愛犬と一緒に過ごせる時間が1日でも長くなるのはとてもいいことですが、残念ながら人も動物も病気になります。
人は具合が悪くなると「お腹が痛い」「足が痛い」と自分の状態を伝えられますが、動物は人のように言葉で具体的に伝えられません。
言葉の代わりにボディーランゲージと言って耳・目・鼻・口・しっぽ・姿勢など体で自分の気持ちを表現します。
例えば体に痛みがある場合、
- 痛いところを触られたら鳴く
- 咬む
- 触られないように避けるような動きをする
- いつもより元気がなくなる
- うずくまる
- しっぽや背中を丸める
など、このような動きで表現します。
難しいところが全員が同じ動きをするわけでなく、その子その子で表現の仕方が違います。
我慢してしまう子は限界が来るまで我慢してしまうし、逆に痛みがなくても怖がりな性格な子だとオーバーにこのような動きをする子もいます。
さらに難しいのが体の中、内臓など外からではわからない問題がある時。
先日、トリミングに来たお客様で内臓の一部に病気がある子が来ました。
外見からは全くわからない病気です。
いつもは違うお店でトリミングをしてて今回、うちに来たのは半年ぶりくらい。
トリミングでお預かりする時に必ずその日の体調と気になることがないか確認しますが、先日、専門病院で定期検診を受けた時に今までとは違う場所にも発症してしまったと言わたそうです。
ここで問題なのが…。
- うちでトリミングするのは半年ぶりなのでいつもの様子がわからない
- かかりつけの動物病院が別なので病気や体の状態、どんな治療をしているのかわからない
- 今トリミングができる状態の体(具合)なのかわからない
①うちでトリミングするのは半年ぶりなのでいつもの様子がわからない
毎月トリミングで会っていれば普段の様子がわかるのでいつもと違うことがあればすぐに気付けますが、半年ぶりだと気付くのに時間がかかる場合があります。
②かかりつけの動物病院が別なので病気や体の状態、どんな治療をしているのかわからない
検査結果のデータやどんな薬を飲んでいるかわかれば体の負担になるからトリミングはここまでにしましょうという判断材料になりますが、かかりつけが別だといくら獣医さんがいる動物病院のトリミングでも安全を保障したトリミングができると約束できません。
事前に状態を連絡していただけたら「当日トリミング前に診察しましょう」や「かかりつけで調べた検査結果や処方された薬を持ってきてください」など提案できます。
③今トリミングができる状態の体(具合)なのかわからない
普段しないことをすると人も疲れるのと同じで犬にとってトリミングは思ってる以上に疲れる作業です。
トリミングの疲れが負担になって体調が急変する場合もあります。
かかりつけの獣医さんにトリミングの予定があるがいつも通りにやっても大丈夫か確認してください。
一番、理想的なのは治療もトリミングも同じ動物病院でできれば体の状態を把握した上でトリミングができます。
万が一、トリミング中に具合が悪くなってもいつも診てくれてる獣医さんがすぐに対応してくれます。
※動物病院によっては診察は休診(獣医さんが不在)だけどトリミングは通常通りにやってる日もあります。
病状によっては二次診療の動物病院に行ったり、トリミングはおこなってない動物病院もあるのでなかなか難しいパターンもあると思いますが…(*_*)
まとめ
- 持病がある子はトリミング前(近日中)に診察を受けてトリミングをやっても大丈夫な状態か診断してもらう(特にかかりつけが別の動物病院の場合は要確認!)
- 病状によってはトリミング中に急変する場合もあるのでトリマーから連絡があったらすぐに取れるようにしておく
お預かり時の体調確認で延期、もしくはトリミングの一部(できること)だけにしましょうとお話することがあります。
せっかく予約して来ていただいたのに予定通りにトリミングができないとお伝えするのはトリマー側としてもとても心苦しいです(;_;)
でも無理してトリミングをやってその後に体調を崩してしまったら一番つらい思いをするのは愛犬です。
見た目だけのきれいさではなく、愛犬のためになるトリミングをしていきましょう(^^)
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